こんにちは。
今日は、不思議の国のアリスについて。不思議の国のアリスは好きですか?
私は、小さな頃からアリスの世界に魅了され続けています。150年経っても色褪せない物語。
私がアリスを好きな理由の一つに挿絵の魅力にはまってしまったことも大きな要因です。ハッチング画法は、不思議の国のアリスとムーミンから学びました(ムーミンも虜です)
ひたすら線画の模写をしていた時期がありました。大好きな作品だからこそ、その世界にもっと近づきたくて延々と描いていられる。

ハッチングとは、線を重ねて面を作っていくことです。線の方向や重ね方や筆圧によって、毛並みが柔らかくなったり、影として深みが出たり、質感が変わります。動物の毛を描くときは、密度や長さによって、表情が変わるので、特に意識しながら下書きの時に、毛並みのハッチングの方向を考えてからペン入れしています。
ハッチング作業が好きです。非常に細かい作業ですが、写経に近い感覚で、ペンと紙の重なる音を聞きながら、集中していると心が無になり、そこにいる動物との会話をしているよう。そして、気づけば、真っ白だった紙の上に、動物たちが存在する。”これ、私が描いたんだなぁ・・”と不思議な感覚になります。
ペン画は、修正がきかない作業なので、迷わず進むことが大切。アリスとチェシャ猫の会話と同じ。
描いていると途方に暮れることがあって、私はどこへ向かってるんだろう、と不安になるけれど、
Alice: What road do I take? ここからどっちへいくべきかしら? Cheshire Cat: Well where are you going? そりや、そちらが、どこへ行きたいかによるけど?Alice: I don’t know. どこかは別に、わからないの。Cheshire Cat: Then it doesn’t matter. If you don’t know where you are going, any road will get you there.なら、どっちへ行こうと構わない。どの道を選ぼうが、必ずどこかへ行けるんだからさ。
引用 不思議の国のアリス
そう、前にさえ向いて歩けば、必ず、どこかへたどり着きます。
ペン画は果てしないけれど、ペンと紙と愛と少しの狂気で、極上の自由な世界へ。

道を歩いていれば、また新しい出会いもあるかもしれないよ。
今日も読んでくれてありがとう。またお会いしましょう。
2021/5/13 Ringo